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賃貸住宅の備え付けエアコンが故障したら修理負担、責任は?

07-25-2016

だんだん暑くなってきて、本格的な夏を迎えてエアコンが必須のこの時期に、エアコンが壊れてしまうのは死活問題ですね。エアコンが壊れたらどうすれば良いのでしょうか。修理費用を負担したくないですが、借主と貸主どちらが支払うべきなのでしょうか。意外と分からない、エアコンに関するトラブルについて今回はご紹介します。ただでさえ、エアコンが壊れてしまって落ち込んでいるのに、色々と頭を悩ませるのは嫌なものです。ささっと解決して快適な空間を取り戻しましょう。

賃貸住宅の備え付けエアコンが故障したら修理負担、責任は?

入居してすぐに備え付けのエアコンが壊れてしまった場合

PASONAZ160306190I9A2089_TP_V入居してすぐに備え付けのエアコンが壊れてしまった場合には、特にわざと壊した等のことがない限り、取り替え工事負担は大家さんが払うことになるでしょう。もしもすぐに壊れていることがわかった場合には大家さん、管理会社に連絡を取りましょう。早い方が良いです。

借りている間の修理代負担するのは借主?それとも貸主?

通常、借りている間にエアコンが壊れた場合、借主に故意(わざと壊す)、過失(明らかに壊れてしまうであろうことを行った場合等)がなければ貸主が負担することが多いようです。例えば、エアコンが壊れたとしてもそれが経年劣化によるものであれば大家さんの負担になるのです。

大修繕は貸主が一般的

エアコンに限らず、大規模な修繕を伴う部屋の付帯設備については、貸主が負担することが一般的です。トラブルでありがちな水漏れ等も、故意過失が無い場合は貸主負担になることがほとんどです。日本社会にありがちなケースとして、遠慮して「何となく言いづらいから」と言って、連絡をせずに自分で余計な負担を背負う方がいらっしゃるようです。権利があるのであれば、勿体無いですので気になることは言っていくようにしましょう。

小修繕は借主が一般的

逆に小修繕と分類されるような電球の交換、障子の張り替えといった細かい作業借主が負担して管理するということが多いようです。ただし、入居してすぐに電球が切れていたといったことがあれば、管理会社にもよりますが買い替えてくれることもあります。細かく自己負担を減らしていきたい方は、都度確認を取ってみる必要があります。

賃貸物件を借りる前に修繕義務の範囲を確認

TC160130040I9A6542_TP_V賃貸物件を借りる前には、修繕義務の範囲を確認しておきましょう。本来は大修繕は大家さん負担になることが一般的な中、賃貸借契約書に大修繕を借主負担として記載しているところがあるようです。そのような物件に当たってしまったら、入居をやめることを考えるのも一つの選択肢です。また、疑問を感じるような箇所を見つけたら交渉してみるのも自分を守る手段です。後々のトラブルを避けるためにも、初めて物件を借りたり慣れない方には難しいかもしれませんが、賃貸借契約書の修繕義務の範囲を確認しておきましょう。不動産仲介会社を利用する際に、そのことを一言相談してみるのも安心です。良心的な会社であれば、契約の内容がどうなっているのか親身に答えてくれるでしょう。

今エアコンが故障して困っている人がまずやること

ここまでエアコンと部屋の付帯設備の修理負担についてご紹介してきましたが、今エアコンが壊れている人は、まずとにかく大家さんや管理会社に連絡をとりつつ、契約書の内容を再読しましょう。連絡が遅くなって良いことはあまりありません。

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