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同じ物件なのに何で共益費が違うの?共益費の裏事情を暴露

04-22-2016
共益費 悩む女性

ほとんどの物件は、毎月の家賃とあわせて「共益費」なるものを払う必要があります。
「管理費」と呼ばれている物件もあるようです。
この「共益費」とは、なんでしょう??どんなものに使われているの??今回はこんな疑問にお答えしていきたいと思います。

共益費とは

定義は、共用スペースにかかる費用を、入居者が少しずつ負担するものとされています。
エレベーターや廊下の照明の電気代、管理人さんの人件費など、
その物件の入居者全員が利益を受ける費用を、折半しているイメージです。

しかし、物件によって共益費が0円だったり、20,000円もかかる物件もあります。
こんなに差がつくのには、何かウラがありそうです。

共益費の実態

実は「共益費」という名前はタテマエ上の話で、
9割以上の物件は、『見かけ上、家賃を安く見せるために共益費を設定している』というのが実態なのです。

つまり、例えばある大家さんが、1部屋から10万円の収入を得たいと考えていたとします。
しかし、10万円では「高いなぁ」という印象がついてしまうので、
より安くみせようと「家賃9万円、共益費1万円」などと設定し、10万円の収入を確保するのです。
家賃9万円だけを見れば、10万円で募集しているよりも、見かけ上は安く見えますよね!

ですから、大家さんにとっては、共益費なんていくらでもいいわけです。
「共益費や管理費のない物件は、きちんと管理がされてないんじゃないの?」
というわけではなく、大家さんによっては家賃の中に共益費や管理費を含めて徴収し、
共用スペースでかかる費用を、家賃収入からうまく捻出しています。

共益費は実際どういった用途に使用されているのか

主にマンションの共有スペースや建物そのものの清掃費・維持費・修復費などに使われています。

▼ 一般的な例
・共有部分の清掃費用
・エレベーターの電気代、定期点検費用
・廊下やエントランスの備品代、電気代
・マンション内のゴミ捨て場の清掃、管理費
・家主が固定資産税、都市計画税にあてるため

共益費と管理費の違い

実際に明確な区別はなくて、家主さんや不動産屋さんによって定義は違いますが、
共益費は共有部分を利用するときに必要であることに対して、管理費は物件の維持・管理のための費用である。という
意味合いではないでしょうか。つまり、賃貸物件を探すときは管理費=共益費と考えても特に問題はないはず。

共益費の相場

物件によって共益費・管理費は差があります。どのくらいが共益費・管理費の相場なのかは
賃貸物件を探す前に知っておく必要があります。
賃貸マンションの場合、一般的に家賃の10%以下がちょうど良いと言われてます!
共用施設が豪華なタワーマンションは、共益費・管理費が高く設定してあり、家賃の10%以上とられてしまうこともありますが、十分な設備やサービスがないのに共益費・管理費が高すぎる設定をしていたら、値下げ交渉をしてみてもよいかもしれません。

最後に

物件を検索するときには、「家賃+共益費」が本当の家賃であると認識する必要があります。
幸いに、最近の物件検索サイトでは、賃料・共益費込みでの予算別検索機能が増えてきました。
これを活用しない手はありません。
これからは、「共益費」の金額は考慮ぜず、「家賃+共益費」に見方を変えて、賢い物件探しを致しましょう。

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