不動産情報ラボ

ドラマ「家売るオンナ」から学ぶ、物件選びのコツ

08-01-2016

7月よりドラマ「家売るオンナ」が放映されています。北川景子さん演じる三軒屋万智(さんげんやまち)がすごい勢いで「私に売れない家はない!」と言うシーンを見て印象に残った方も多いでしょう。ドラマの中で出てくる物件を参考に、物件の選び方のコツを学んでみたいと思います。

ドラマ「家売るオンナ」から学ぶ、物件選びのコツ

「家売るオンナ」から学ぶ物件の売り方

PAK55_borudaringkabe_TP_V高齢の城ヶ崎様というご夫婦で、物件を5000万円で売って、安い新しいマンションに住み替え、差額の現金を残したいという依頼がありました。差額の現金は引きこもり中年になっている息子に残すためのものです。三軒屋万智の部下である庭野はそのリクエスト通りの物件を勧めようと提案しますが、三軒屋万智はそこで斬新な提案をします。ちょうど買い手を探していた新しく売りに出した物件があったのです。その物件とは、マンションの1階の2部屋で、エントランス横・ボルダリングの壁があり2LDK・2500万円の物件と、エントランス横・1LDK・2000万円の物件です。三軒屋万智の提案は、今の家を5000万円で売り、住むための物件はボルダリングの壁がついた2LDKとして、1LDKの部屋を貸して賃貸収入を得るというものです。このスタイルでいくと、いつまでも引きこもっていても大丈夫ですよ、という提案です。また、ボルダルング用の壁があるため運動不足も解消できます。

【リクエスト】
・今の住宅を5000万円で売却
・2500万円で、新しい家を購入
・浮いたお金2500万円を子供に残したい

【提案】
・1階、エントランス横、ボルダリング用の壁あり、2LDK、2500万円(住む物件)
・1階、エントランス横、1LDK、2000万円(貸す物件)
・500万円は生活費にして賃貸収入を得て、息子さんの今後の収入を確保する

ドラマのようにここまで、リクエストと違う物件を提案することは稀ですが、不動産会社の営業担当がお客様の気持ちに寄り添い考えてくれると元々の希望以上に満足することができたりするものです。ライフスタイルを考えて、総合的に提案してくれるような人に相談できると良いですね。また、物件を売りたいと考えている人は、少々変わった物件もそれに合ったお客様であれば需要があります。実際、変わった特徴のある物件も、売り方や条件次第ですぐに買い手が見つかることがあったりするようです。投資を見越した物件を探す際には、買い手のことを考えて様々な物件を見てみると良いのかもしれませんね。

「家売るオンナ」から学ぶ事故物件の見分け方、考え方

SAYA072160011_TP_V三軒屋万智が住んでいる物件は、昔殺人事件があった事故物件です。さて、そもそも事故物件とはどのようなものなのでしょうか。もともとは不動産関係者の間で「住人が不遇の死を遂げた」物件を指して呼んでいましたが、今では一般的に認知されるようになっています。三軒屋万智が住んでいる理由は家賃が安いからだそうですが、事故物件も住む人が納得すればお得な物件になったりします。事故物件は、相場より安いことが多く、良心的な不動産業者の場合はそれが事故物件であることを告知してくれます。ただ、告知のタイミングがばらばらであることが多く、いざ決めて契約段階で告知されるといった場合もあるようですので、明らかに相場より安い物件を購入・賃貸で住む場合は注意しましょう。また、事件や事故があり外観がテレビに映ったりした物件の場合は、外装や壁の色を変えて売り出している場合もあります。事故物件と同じマンションやアパートも嫌な方は、住む予定のマンションやアパートの空き室に注意して見てみましょう。本来なら1室空室があるはずなのに満室となっていたり、売れるはずの部屋を倉庫として使用していたら、そこが事故物件である可能性があります。一般的には避けていきたいと思われることが多い事故物件ですが、それを気にしない人からするとお得な物件となり得ます。人と見方によっては欠点が魅力になります。ドラマの中でも墓地の近くでヤモリが出る、よく吠える犬がいる、物件が出てきました。これを「墓地のところには高い建物が建たない」「ヤモリは家の守り神」「犬のおかげで防犯対策」といった解釈をして売り出してお客様の評価を得ていました。自分がどのような価値観を重視して物件を選ぶのか、取捨選択して理想の物件選びにつながると良いですね。

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