不動産情報ラボ

賃貸の礼金って本当に必要?礼金のカラクリを暴露!

03-21-2016

「礼金」は、『借主から貸主に支払うお礼金』簡単に言いますと、大家さんに対して払う手数料のようなものです。
昔は、『貸し物件数<借りたい人の数』だったため、貸主が優位の市場でした。
大家さんが家賃以外の収入を期待し、家賃2~3ヶ月分の礼金を設定するのが当たり前だったのです。
※人気エリアの物件は、『貸し物件数<借りたい人の>数』が現状です。いい物件があれば2~3日程度で物件は決まってしまいます。

さぁ!ここからは、不動産関係者だけが知る礼金のカラクリを暴露してしまいます!!

疑問

不動産屋から見た「礼金」とは、『不動産屋が大家さん経由で受け取る手数料』なのです!

実は、不動産業界は宅地建物取引業法という法律で厳しく規制されていて、
賃貸物件を契約した人から受け取れる仲介手数料は、『最高でも家賃の1ヶ月分まで』とされています。

ですから、例えば、
◆案内すれば必ず決まる物件
◆10人案内して、やっと決まる物件
これを、同じ仲介手数料だとすれば、申込を貰うのが大変な物件ほど、
広告チラシや物件案内の人件費がかかり、不動産屋は利益が確保できないわけです。
そうすると、不動産屋はそのような利益の薄い物件は案内したくないですよね。

いつまでも紹介されないお部屋はいつまでも空室のままです。
それでは、当然ながら利益を確保できません。また長期間、空室だとイメージも良くありませんよね。
そこで大家さんが考えたのが、不動産屋に支払う紹介料です。
つまり、不動産屋さんは本来1ヶ月の仲介手数料以上の利益が得られる物件があるのです。

大家さんもお部屋を貸してお金を稼ぐ商売です。
ただやみくもにお金をばらまくのでは利益をとれません。そこで、礼金を使って不動産屋さんへの紹介料を確保するのです。

不動産屋と大家さんとのやりとりは、実際にこんな感じです。

不動産業者A    「大家さん。この物件が決まったら紹介料は2月分ください!」
大家さん      「えっ。そんなに払えないよ。」

不動産業者A    「紹介料をもらえないと大家さんの物件は、紹介してもらえませんよ。」
大家さん      「そんなこと言わずに紹介してよ」

不動産業者A    「じゃあこうしましょう!今礼金ゼロですから礼金を1ヶ月にしちゃいましょう。
その礼金をそのまま頂けませんか?」
大家さん       「それなら損はないね。じゃあそうしようか!」

不動産業者A    「ありがとうございます!!」

こういった事情が引越し時の初期費用が増えてしまう原因です。
礼金がある物件の全てではありませんが、大体がこのようなカラクリです。

中には、さらに更に悪質な業者も沢山います。
「勝手に礼金をノッケて入居者募集をしている」そんな物件もございます。

例えば、大家さんとは「敷金2か月・礼金0か月」で約束していても、
実際に入居者へ紹介する時には、「他からも申込が入ったから住みたいなら礼金1ヶ月ですね。」と
礼金を割増して営業する業者までいます。
もちろん、礼金1か月は自分の報酬、さらに入居者からも仲介手数料として一ケ月分。
考え中

もともと、礼金は大家さんへのお礼込めた慣習的なお金です。
今は、そういった意味はもはや失われたと言っていいでしょう。「礼金は不動産屋に払うもの」と思っている大家さんがほとんどを占めているくらいです。

賃貸物件を借りる際には、「この礼金0円になりませんか?」と交渉してみるのも良いでしょう。
また初期費用の項目のなかに、室内消毒代、契約事務手数料、鍵の交換代などが余計な費用が含まれていませんか?
これらは本来、大家さんが負担すべき費用であったり、支払う必要がないお金です。
また、余計なセキュリティのサービスや自社サービスに加入させられて、その費用も含まれていませんか?
本当に必要かどうかはケース・バイ・ケースです。しっかりと納得してお部屋を借りることが大切です。

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