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戸建て購入に仲介手数料はいくらかかる?初期費用を抑える方法とは?

03-27-2020

戸建てを購入する際は、物件価格以外にもさまざまな支払いが発生します。そのなかでも特に高額になるのが仲介手数料です。とはいえ、仲介手数料がどういうものか詳しく知らない人も多いでしょう。そこで、この記事ではどういうものなのかについて説明し、さらに仲介手数料を抑える方法についても紹介します。仲介手数料について知りたい人や節約する方法が知りたい人にとって参考になるでしょう。

仲介手数料について

この段落では、仲介手数料とは何かについて基本的な部分を説明します。

仲介手数料とは何の手数料?

不動産会社は、不動産を売りたい人と買いたい人の間に立ち、売買が成立するまでサポートを行います。仲介手数料はそのサポートの対価として不動産会社に払う料金のことです。不動産会社は、主に売主と買主の双方の意見を調整したり売買に必要な事務手続きを行ったりします。仲介手数料は成功報酬で、売買契約が成立したときのみ支払う義務が発生するものです。そのため、たとえ不動産会社に売買の仲介を依頼したとしても、最終的に成約に至らなかった場合は仲介手数料を支払う必要はありません。

仲介手数料はいくら支払うのか?

仲介手数料は、法律により上限が定められています。上限以下であればいくら請求しても良く、不動産会社からは上限ぎりぎりの金額で請求されることが一般的です。また、仲介手数料にも消費税が発生します。400万円を超える物件の売買の場合は、次の計算式で仲介手数料の上限を求めることが可能です。
・(売買価格×3%+6万円)+消費税
仲介手数料は、物件価格の次に高額になります。たとえば、4500万円の物件の売買を依頼し、成立したとしましょう。その際の仲介手数料の上限は、(4500万円×3%+6万円)+消費税10%、つまり(135万円+6万円)+14万1000円で、155万1000円にもなります。

仲介手数料の他に支払う諸費用は?

戸建てを購入する際は、仲介手数料のほかにもさまざまなお金の支払いが必要です。手数料のほかには以下のようなものがあります。
・手付金
・印紙税
・登記費用
・不動産取得税
手付金とは売買契約のときに支払うお金で、売買代金の5~10%程度になることが一般的です。売買代金に充当されますが、契約後引き渡しまでの間に買主の都合でキャンセルした場合は、払った手付金が戻ってくることはありません。契約前のキャンセルであれば戻ってきます。印紙税は高額な買い物をした際にかかる税金です。契約書に税金分の収入印紙を貼る形で納めます。

登記費用は、購入した不動産の登記を行うのに必要な費用です。司法書士に依頼し、報酬を支払います。不動産取得税は不動産を取得したことによって課される税金です。毎年課税されるわけではなく、取得したときに1度だけ納めます。このほかにも、引越しや家具・家電の購入などのお金もかかります。そのため、高額になる仲介手数料はなるべく抑えることが望ましいでしょう。

仲介手数料がない「売主」とは?

不動産売買においては、常に仲介手数料が発生するわけではありません。「売主」物件の場合は仲介手数料を払わずにすみます。ここでは、売主物件について説明します。

売主とは販売形態の一つである

不動産の情報サイトや広告に記載されている物件情報には、「売主」「販売代理」「仲介」などさまざまな販売形態が記されていることが一般的です。どの販売形態であるかによって仲介手数料の扱いは異なります。「売主」物件は開発した売主が販売しているもので、仲介業務が発生しないため仲介手数料を支払う必要がありません。物件情報には、「売主」のほか「自社物件」「販売主」などと書かれることもあります。「販売代理」は売主と契約した不動産会社が販売活動を行っているものです。この販売形態も、買主側に仲介手数料が請求されることはありません。「仲介」もしくは「媒介」と書かれている物件は仲介手数料が必要です。

売主物件のメリット

売主物件の購入には、いくつかメリットがあります。まず、仲介会社が間に入らず売主と直接取引をするため、仲介手数料を支払う必要がない点です。また、自社物件のため、売主は物件について豊富な情報を持っています。物件の構造や設備、内装や外装などさまざまな情報をすぐに確認でき、問い合わせに対するレスポンスが早いことも、大きなメリットといえるでしょう。中古物件の場合は瑕疵担保責任がついてくる場合があります。

瑕疵担保責任とは、購入した物件に欠陥があったときに売主が買主に対して負う責任のことで、欠陥部分を修復してもらうことが一般的です。中古物件を購入する際は老朽化による傷みが気になりますが、瑕疵担保責任がついていれば安心できます。

売主物件の注意点

メリットの多い売主物件ですが、自社物件しか扱っていない不動産会社が多く、出会える物件が少ない点に注意が必要です。また、中古物件の場合は、外観はきれいに見えても構造や土台が劣化している可能性は否定できません。建物の構造部や土台などを見ることはできませんので、プロと一緒に確認したり専門家に構造の調査を依頼したりすることが望ましいでしょう。購入前に建物に問題がないか、しっかり確かめることが重要です。

「仲介手数料がないからお得」という考えで安易に決めてしまうことは避けましょう。なぜなら、販売価格に仲介手数料を含んでいて結局高額な支払いになっているケースがあるからです。必ず近隣にある同じような物件の価格相場を調べ、妥当な金額かどうか見極めるようにしましょう。また、売主の会社が契約に不慣れなケースもあります。契約するまえに、住宅ローンの相談ができるか、銀行に取り次ぎができるかなどの点も確認することが必要です。

仲介のプロに物件購入を進めてもらう「仲介」とは?

ここでは、仲介手数料のかからない「売主」物件に対し、仲介手数料がかかる「仲介」物件について説明します。物件情報に「仲介」もしくは「媒介」と記載された物件は、買主と売主の間に仲介会社が入ることが一般的です。仲介会社は、戸建ての購入を希望する人の要望や予算を聞いてそれに適した物件の紹介を行います。また、興味を持った物件に実際に見学に行く手はずを整えたり、直接物件を案内したりして物件情報を与えるのも仲介会社の仕事です。なかには、物件だけではなくそのエリアの住環境を説明してくれる会社もあります。

不動産の売買は、大きな金額が動き、さまざまな手続きが必要となる取引です。それだけに、些細な行き違いでトラブルに発展することがあります。そのようなときに仲裁役となるのも仲介会社です。さらに、不動産売買で必要となる多くの書類の作成、関係各所への手続きなども行い、戸建てを引き渡す最後のところまでサポートします。仲介会社は仲介することで収益を得ている会社ですので、契約が成立すれば報酬として仲介手数料を請求されます。さまざまなサポートを受けていても、契約成立に至らなかったときは請求されることはありません。

仲介を通しても仲介手数料を節約する方法がある

住宅購入費用を抑えるためには、高額になりがちな仲介手数料を節約することが重要です。ここでは、仲介手数料を節約する方法を紹介します。

仲介手数料を値引き交渉する

仲介手数料は法律によって上限が決まっています。しかし、下限は決まっていませんので、交渉次第で下げてもらうことは可能です。多くの場合、物件を売りたい所有者は複数の仲介会社に仲介を依頼しています。そこで、複数の仲介会社に問い合わせ、そのなかでもっとも手数料が安い会社を選ぶのも1つの方法です。売主の多くは物件を早く売ってしまいたいと考えています。そこで、購入すると決めた物件があるときは「この金額なら購入します」という意思を強く示すと、値下げを検討してくれるケースもあります。

仲介手数料が無料の不動産仲介会社を利用する

仲介会社のなかには「仲介手数料無料」を謳うところもあります。そのような仲介会社であれば、手数料を心配せずに相談できるでしょう。こういった会社は、戸建ての購入を希望する人の負担を減らすことを目標として仲介手数料を無料にしています。ではどこから利益を得て活動しているのかというと、売主側から得る仲介手数料です。もちろん、手数料が無料であっても、物件探しから融資の面まで相談にのってもらえ、売主側との調整など売買が成立するまでさまざまな形でサポートを受けられます。

仲介手数料がかかると支払額が大きくなり、心配なものです。手数料がかからない仲介会社であれば、いくら相談しても支払い額が増えることはないため、気持ちが楽になるでしょう。

仲介手数料を節約する際の注意点

仲介手数料はなるべく節約したいものです。ここでは、節約する際に注意したいポイントについて説明します。

仲介手数料は不動産会社にとって大切な収益である

仲介手数料は、仲介会社やそこで勤務する社員にとって大切な収益となるものです。物件の広告費用や人件費、移動費などの販促活動費も含まれています。先に述べた通り、交渉して仲介手数料を下げてしまうこと自体は不可能ではありません。しかし、下げてほしいと交渉することは、会社の利益を減らしてほしいとお願いしていることと同じです。あまりに無謀な値下げ交渉をしてしまうと、担当者の心証も悪くなる恐れがあり、注意が必要です。もちろん社員は誠意をもって仕事にあたりますが、良い条件の物件を優先的に紹介してもらえないなど不利になる可能性も考えられます。強引で無理な交渉は避けたほうが無難でしょう。

手数料のみで依頼を判断する基準にしてはいけない

「仲介手数料が安い」という理由だけで仲介を依頼するのは危険です。なぜなら、いくら手数料が安くても、サービスの質が悪ければ満足のいく戸建ての購入ができない恐れがあるからです。仲介手数料自体は無料でも、別の名目をつけて請求されることもあるでしょう。また、「手数料無料」を掲げていても、取り扱うすべての物件が無料というわけではないこともあります。そのため、実際に相談に行き、担当者とよく話すことが大切です。担当者が誠実で信頼できる会社であると感じられたところに依頼すると良いでしょう。

仲介会社の見極めポイント

納得のいく戸建ての購入を行うためには、良い仲介会社を選ぶことが重要です。そこで、ここでは、仲介手数料が節約できる点も重視しながら、良い会社を選ぶために押さえておきたいポイントについて紹介します。

店舗に来訪

良い仲介会社を見極めるためには、実際に店舗を訪れることが必要です。店舗では、まず整理整頓が行き届いているかを確認しましょう。全体に雑多な雰囲気で窓や床に汚れが目立つようなところは、仕事が雑な可能性があり避けたほうが無難です。書類を誰の目にも簡単に触れるようなところに乱雑に置いている場合、実際に取引した際に大切な書類を紛失されることが懸念されます。個人情報がしっかり管理されていない可能性も高いです。

店舗に貼りだしている物件情報の広告もチェックしましょう。もし、不動産公正取引協議会が使用を禁止している単語を使っている場合、法令を遵守する意識が薄く、いい加減で誠意のない会社の可能性があります。使用を禁止している言葉には以下のようなものがあります。
・完璧、完全、絶対
・特選、厳選、最高、最上級
・激安、掘り出しもの
・日あたり最高

接客の対応

問い合わせたときや店舗を来訪したときの接客態度も大切なチェックポイントです。丁寧で親身に対応してくれるかどうかを確認しましょう。言葉遣いも注目します。問い合わせたときすぐに連絡をくれるなど迅速に対応してくれるかどうか、問い合わせや質問に対して言葉を濁したり適当にごまかしたりせず誠実に答えてくれるかどうかも、確認すべきポイントです。話をしているとき、メモをとりながら聞いているかも判断基準の1つとなります。

また、希望の間取りやエリア、予算といった最低限の項目だけではなく、好みや叶えたいと思っている細かな条件などを丁寧にヒアリングしてくれる担当者であれば、希望の物件に出会える可能性が高くなります。

物件を紹介してくれた際の対応

最後に、物件を紹介する際の態度についてもしっかり確認しましょう。物件を紹介されて内見しても、なんとなくしっくりこないことは多いものです。悩んでいるときに、「ほかにも希望している人がいる」「今決めないとほかの人に決まってしまう」などといって売買契約を急かす場合は注意が必要です。もし、担当者に強引に説得されて契約してしまった場合、のちのち不満が出ることになりかねません。いくら内見しても、気に入らなければ遠慮せず断りましょう。満足のいく戸建て購入のためには、自分のペースで納得いくまで突き詰めて物件を選ぶ必要があります。購入希望者の姿勢を尊重してサポートしてくれる仲介会社を選ぶことが大切です。

仲介手数料を抑えてお得に戸建てを購入しよう

仲介手数料は戸建てを購入するうえで大きく金額を左右するものとなります。物件価格や仲介手数料以外にもさまざまな支払いがあるため、なるべく初期費用を抑えた物件探しをすることが大切です。ゼロワンハウスであれば、仲介手数料を抑えられるだけでなくキャッシュバックが受けられることもあります。浮いたお金やキャッシュバックされたお金は家具・家電を購入するなど有効に使え、満足度の高い仲介が期待できるでしょう。

【この記事の監修】
森元 将士 1983年生まれ 宅地建物取引士

日本大学卒業後、テレビ制作・コーディネーターの職を経て大手不動産会社へ入社。 幅広い不動産売買業務全般に携わる。 購入者が損をしない不動産選びを支援したいという想いから、2014年に不動産売買仲介サイト「01HOUSE」を立ち上げ、現在まで300件以上の不動産取引を経験。疑問と不安を解決し、不動産購入の後押しとなる情報を発信している。

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